神戸旧居留地91番館は歴史を継ぐ新築オフィスビル|旧ビルの面影や見どころをたどれる!

神戸旧居留地91番館は歴史を継ぐ新築オフィスビル|旧ビルの面影や見どころをたどれる!
神戸旧居留地91番館は歴史を継ぐ新築オフィスビル|旧ビルの面影や見どころをたどれる!
お出かけ・穴場スポット

神戸旧居留地91番館について検索すると、歴史ある洋館なのか、新しく完成した商業施設なのか、一般の観光客でも中に入れるのかなど、建物の性格が分かりにくいと感じる人も多いでしょう。

結論からいうと、神戸旧居留地91番館は、約70年にわたって地域の経済活動を支えた旧神戸銀行協会ビルの跡地に、2025年4月に完成した地上11階建てのオフィスビルです。

明治時代から残る建物を保存した施設ではありませんが、旧ビルの意匠や役割を受け継ぎながら、旧居留地の街並みに合う外観、働きやすいオフィス、環境負荷を抑える設備を組み合わせた建築として計画されています。

そのため、古い建築だけを期待して訪れると印象が異なる可能性がある一方、神戸が歴史的な景観をどのように現代の都市機能へ引き継いでいるかを見る場所としては、非常に興味深い存在です。

ここでは、神戸旧居留地91番館の基本情報、旧神戸銀行協会ビルとの関係、建築デザインの見どころ、見学時の注意点、三宮駅からのアクセス、周辺の建築散策まで、初めて訪れる人にも分かりやすく紹介します。

神戸旧居留地91番館は歴史を継ぐ新築オフィスビル

神戸旧居留地91番館を理解するうえで最初に押さえたいのは、歴史的な建物をそのまま残した洋館ではなく、旧神戸銀行協会ビルの建て替えによって誕生した現代のオフィスビルである点です。

一方で、単純に古い建物を取り壊して新しい高層ビルへ置き換えたわけではなく、旧居留地の景観、旧ビルの記憶、地元経済界の交流拠点という役割を新しい建築へつなぐことが重視されました。

新旧の関係を知ってから外観を見ると、低層部の重厚さ、高層部の軽やかさ、角地に沿った曲面、1階の開放的なつくりなど、それぞれのデザインに込められた意図を読み取りやすくなります。

2025年に完成した建物

神戸旧居留地91番館は、神戸市中央区江戸町91番地に建設され、2025年4月30日に完成し、同年5月1日に供用が始まった新しいオフィスビルです。

神戸市が公表した概要では、建物は地上11階、地下1階で、1階が店舗、2階から11階が事務所として計画され、20台分の機械式駐車場も設けられています。

延べ床面積は資料によって細かな表記差がありますが、おおむね約7,800平方メートルであり、旧居留地の街区に建つ建物として一定の規模を持ちながら、周囲を圧迫しにくい外観構成が採用されています。

土地は一般社団法人神戸銀行協会が所有し、建物の建設と運営には神戸土地建物株式会社が携わっており、設計は安井建築設計事務所、施工は鹿島建設が担当しました。

完成日や用途などの公表情報は、神戸市による神戸旧居留地91番館の竣工発表や、神戸土地建物の公式案内で確認できます。

旧ビルは経済界を支えた

建て替え前の神戸銀行協会ビルは1951年に完成した地上4階、地下1階の建物で、戦後の神戸における金融業界や経済界の活動を支える場所として使われてきました。

神戸銀行協会の事務所だけでなく、銀行関係者が集まる倶楽部や手形交換に関係する機能が置かれ、後には神戸経済同友会も入居するなど、企業や金融機関の関係者が交流する拠点として長く親しまれていました。

旧ビルは大理石の列柱、タイル張りの外壁、丸窓や縦長窓などを備えた重厚な建築であり、華美な装飾を多用せず、端正な形の組み合わせによって格式を感じさせる外観が特徴でした。

しかし、完成から約70年が経過して建物や設備の老朽化が進み、現代のオフィスに求められる耐震性、環境性能、働き方への対応を十分に確保することが難しくなったため、建て替えが選択されました。

新しい91番館を訪れる際は、ここが単なる空き地への新築ではなく、長年にわたり神戸経済の人脈と情報が交わった場所の再出発であることを意識すると、建物の名称やデザインに込められた意味が見えやすくなります。

基本情報を整理

神戸旧居留地91番館は観光施設として建てられた建物ではないため、訪問目的によっては、所在地だけでなく用途や公開範囲を事前に把握しておくことが大切です。

特に、館内を自由に巡れる歴史資料館だと思って訪れると期待とのずれが生じやすいため、基本的には外観を見学し、1階店舗の営業状況や入館先の案内を確認して利用する建物だと考えましょう。

項目 内容
名称 神戸旧居留地91番館
所在地 神戸市中央区江戸町91番地
完成 2025年4月30日
規模 地上11階・地下1階
構造 鉄骨造
延べ床面積 約7,800平方メートル
主な用途 店舗・事務所
駐車場 機械式20台
環境認証 ZEB Ready・CASBEE神戸Sランク

神戸銀行協会は新しい建物の9階を所在地として案内しており、建て替え期間中の一時的な移転を経て、91番地が再び同協会の活動拠点になったことも、歴史の継承を示す要素です。

住所や階数などを紹介するウェブサイトの中には計画段階の数値が残っている場合もあるため、訪問や事業利用に関する判断では、建物所有者、管理会社、入居先の最新案内を優先してください。

低層部には重厚感がある

神戸旧居留地91番館の外観で最も目を引くのは、1階から5階までの低層部に用いられた茶系のタイルと、水平に張り出すコンクリートのラインです。

タイルは一様に平らな面として貼られているのではなく、寸法や厚みの異なる部材を組み合わせることで細かな陰影が生まれ、見る位置や時間帯によって表情が変化するよう工夫されています。

水平のラインは各階を明確に区切り、縦長の窓と組み合わさることで整ったリズムをつくっており、旧ビルに見られた端正で落ち着いた印象を、現代的な材料と構法で読み替えています。

建物を正面から見るだけでなく、北町通や江戸町筋を少し移動しながら眺めると、タイル面の凹凸、窓の奥行き、床の張り出しがつくる影を比較でき、写真だけでは分かりにくい立体感を感じられます。

外装タイルには特注品が使用されており、素材の選択からも、ガラスだけで構成された一般的な新築オフィスとは異なる旧居留地らしい質感を生み出そうとした姿勢が読み取れます。

高層部は軽やかに見える

6階から11階までの高層部では、低層部の重厚なタイル面から印象が切り替わり、明るい外壁パネルと連続するガラスによって、空へ伸びるような軽やかさが表現されています。

建物全体を同じ外装で包むのではなく、低層部と高層部の性格を分けることで、歩行者に近い部分には旧居留地の歴史を感じさせる落ち着きを持たせ、上部では現代のオフィスらしい明快さを示しています。

この構成には、道路から見上げたときの圧迫感を和らげる効果もあり、11階建てという規模を持ちながら、街路沿いに巨大な一枚壁が立ち上がっているように見えにくくなっています。

交差点側の角は緩やかな曲面として処理され、縦方向のラインが連続するため、江戸町筋から北町通へ曲がりながら見ると、建物の輪郭が滑らかに変化します。

低層部を歴史、高層部を未来と単純に分ける必要はありませんが、重さと軽さを対比させた構成を意識すると、設計者が目指した伝統と革新の共存を視覚的に理解しやすくなります。

環境性能も重視された

神戸旧居留地91番館では、街並みに調和する外観だけでなく、建物を長く使い続けるための省エネルギー性能や環境負荷の軽減も重要な計画条件とされました。

外壁の断熱性能を高め、高効率の空調やLED照明、昼光センサーなどを取り入れることで、快適な室内環境を維持しながら、標準的な建物より一次エネルギー消費量を大幅に減らすことが目指されています。

  • ZEB Ready認証を取得
  • 基準一次エネルギーを50パーセント以上削減
  • CASBEE神戸Sランクを達成
  • 高断熱外装を採用
  • 高効率空調を導入
  • LED照明を採用
  • 昼光センサーを設置
  • 止水板や浸水対策を計画

ZEB Readyは再生可能エネルギーによる削減分を除き、基準となる一次エネルギー消費量から50パーセント以上の削減に適合した建物を示す区分であり、単に電気料金が安いという意味だけではありません。

CASBEE神戸では環境負荷だけでなく、街並みや景観、耐震性、バリアフリーなども評価されるため、最高位のSランクを達成したことは、旧居留地という場所への配慮を含めた総合的な評価として見ることができます。

一般の観光館ではない

神戸旧居留地91番館を訪れる際に最も注意したいのは、建物全体が歴史資料館や展望施設として一般公開されているわけではなく、主な用途が店舗と事務所であることです。

2階から11階は企業や団体が利用するオフィスフロアであるため、訪問先や用件がない状態でエレベーターに乗り、館内を自由に見学することは想定されていません。

建築を目的に訪れる場合は、公道から外観を眺めることを基本にし、1階部分についても店舗の営業内容や入口の案内を確認したうえで、利用者や入居企業の妨げにならないよう配慮しましょう。

旧ビルの部材や記憶を伝える展示が見られる場所があったとしても、業務施設の共用部である可能性があるため、見学のために立ち止まる際は警備や施設管理上の案内を優先することが大切です。

自由に入館できないことを残念に感じるかもしれませんが、街路から見える外装、交差点との関係、周辺建築との高さや素材の違いを観察するだけでも、都市建築として十分な見どころがあります。

旧神戸銀行協会ビルの記憶を読み解く

新しい建物をより深く理解するには、以前の神戸銀行協会ビルがどのような姿を持ち、どのような人々に使われていたのかを知る必要があります。

旧ビルは重要文化財として保存された建物ではありませんでしたが、戦後神戸の経済活動を支えた場所としての記憶や、長谷部鋭吉による端正な建築意匠を持つ建物として親しまれていました。

建て替え後の91番館では、旧建物をそのまま再現するのではなく、素材、形、部材、空間の役割を選び取り、現代の安全性や機能性と両立させる方法で歴史が受け継がれています。

保存ではなく継承を選んだ

歴史ある建物の建て替えでは、建物を全面保存する方法、外壁の一部を残す方法、部材を新築へ再利用する方法、形や考え方を新しいデザインへ反映する方法など、複数の選択肢があります。

神戸旧居留地91番館の場合は旧ビルの全体保存ではなく、建物を新築したうえで旧ビルの意匠や記憶を随所に取り込み、場所が担ってきた役割を将来へつなぐ方法が採られました。

全面保存でなければ歴史が失われたと感じる人もいますが、老朽化した業務施設を現行の耐震性、浸水対策、環境性能、情報通信環境へ対応させるには、保存だけでは解決しにくい課題も存在します。

一方で、新築しただけで継承が実現するわけではないため、旧ビルの特徴がどこに反映されているか、地域の交流拠点という役割が今後も保たれるかを継続的に見ていくことが重要です。

91番館は、保存か解体かという二者択一だけでなく、都市の記憶を新築建物へどのように移し替えるかを考える事例として見ると、建築に詳しくない人にも多くの問いを投げかけてくれます。

旧ビルの意匠が手掛かり

旧神戸銀行協会ビルの外観には、大理石を用いた列柱、茶系のタイル、丸窓、縦長窓、横長窓など、形状の異なる要素を落ち着いた構成でまとめる特徴がありました。

新しい91番館は旧ビルを忠実に復元した建築ではありませんが、低層部のタイル、縦方向に並ぶ窓、水平の庇、玄関付近の意匠などから、以前の建物を思い起こさせる関係を見つけられます。

旧ビルの特徴 新ビルでの読み替え
茶系の外壁 表情のある特注タイル
縦長窓 規則的なスリット状の開口
水平の構成 床の張り出しによる陰影
角地の存在感 曲面を用いた交差点側外観
格式ある玄関 旧意匠を意識した入口
交流の場所 店舗と業務機能による賑わい

建築を見る際は、同じ形が残っているかだけで判断するのではなく、窓の比率、材料の色、壁面の陰影、人を迎える入口のつくりなど、印象を生み出す要素へ分解して比較すると理解が深まります。

旧ビルの写真をスマートフォンなどで確認してから現地を見ると、似ている部分だけでなく、階数、窓の大きさ、街路との距離感がどのように変化したかも分かり、建て替えの意味を具体的に考えられます。

建て替えの意味を考える

旧居留地は歴史的な雰囲気を持つ一方、現在も多くの企業、金融機関、商業施設が活動する都心の業務地区であり、街全体を過去の姿のまま固定することはできません。

建物が使われ続けるためには、災害への備え、空調や照明の効率、通信環境、バリアフリー、働き方の変化などに対応する必要があり、歴史的景観と現代機能の両方を考えることが求められます。

  • 歴史的な景観との調和
  • 耐震性能の確保
  • 浸水への備え
  • 省エネルギー化
  • 多様な働き方への対応
  • 街路の賑わいづくり
  • 旧ビルの記憶の継承

91番館では、低層部を周辺の歴史的建築になじませながら、高層部で必要なオフィス床を確保し、1階へ店舗を配置することで、業務機能と街路の賑わいを両立させようとしています。

建て替えを成功と評価するかは見る人によって異なりますが、残された建物だけでなく、新築建物が歴史ある地区へどのように参加しているかを観察することも、旧居留地散策の大切な視点です。

現地で注目したい建築の見どころ

神戸旧居留地91番館の外観は、遠くから一度眺めるだけでは、低層部の素材感や交差点側の曲線、周辺建築との関係を十分に読み取れません。

建物の北側、西側、交差点付近など、立つ位置を少しずつ変えながら見ることで、正面性の強い旧ビルとは異なる、街角に沿って表情が移り変わる現代的な構成を感じられます。

ただし、歩道は通勤者や買い物客も利用する公共空間であり、建築観察や写真撮影の際には、交通の妨げにならない場所を選ぶことが前提です。

見る位置で印象が変わる

最初は建物から少し離れた場所に立ち、11階までの全体構成を眺めると、茶色い低層部と明るい高層部が明確に分かれ、上下で異なる印象を持たせていることが分かります。

次に歩道沿いから低層部へ近づくと、タイルの厚み、目地、窓の奥行き、庇の張り出しなど、遠景では見えなかった細かな凹凸が現れます。

  • 遠景では上下の構成を見る
  • 近景ではタイルの陰影を見る
  • 角地では曲面を見る
  • 道路沿いでは窓の反復を見る
  • 夕方は照明と外壁を見る
  • 周辺建築との高さを比べる

交差点側では、建物の角が直角に切り立っておらず、緩やかな曲線によって街路の流れを受け止めているため、真正面よりも斜め方向から見たほうが建物の特徴をつかみやすくなります。

低層部だけを撮影すると歴史的な街並みに溶け込む落ち着いた建物に見え、高層部まで含めると現代的なオフィスの印象が強まるため、構図による見え方の違いも楽しめます。

旧ビルの痕跡を探す

新しい91番館を旧ビルとの関係から見る場合は、単に古い部材が残されている場所を探すだけでなく、外観全体に反映された形や色の共通点にも目を向けましょう。

旧神戸銀行協会ビルでは、玄関周辺の列柱や窓枠、丸窓、タイル面などが印象的だったため、旧写真を見てから新しい入口や低層外壁を観察すると、設計上の引用や変化を見つけやすくなります。

観察場所 注目点
低層外壁 茶系タイルの色と凹凸
各階の境界 水平に張り出すライン
窓まわり 縦長の比率と奥行き
交差点側 角を包む緩やかな曲面
入口付近 旧ビルを意識した意匠
高層部 外壁パネルとガラスの連続

旧ビルと新ビルでは階数も構造も大きく異なるため、完全に同じ外観を探そうとすると見どころを見失いやすく、記憶を現代の建築言語へ置き換えた部分を探す姿勢が向いています。

痕跡の見え方や公開範囲は施設運用によって変わる可能性があるため、館内へ入る必要がある観察は避け、一般に利用できる場所と公道から確認できる範囲を中心に楽しみましょう。

時間帯による違いを楽しむ

神戸旧居留地91番館は外壁の凹凸による陰影が特徴であるため、太陽が高い昼間と、光が斜めから当たる朝夕では、タイル面や庇の見え方が変わります。

昼間は茶系の低層部と明るい高層部の色の違いを確認しやすく、青空の日には高層部の軽さや縦方向のラインが特に明確に見えます。

夕方は張り出した床の下に影が生まれ、タイルの凹凸が強調されるほか、1階やオフィスの照明が点灯すると、建物内部の活動と街路の関係を感じやすくなります。

夜景を撮影する場合は、オフィス内部で働く人が写り込む可能性や、店舗利用者の通行を妨げる可能性があるため、窓へ近づきすぎず、離れた位置から建物全体を撮る方法が適しています。

雨の日にはタイルの色が濃く見え、路面の反射によって外観が引き立つこともありますが、傘を差した歩行者が増えるため、撮影場所を長時間占有しないよう注意が必要です。

アクセスと見学時の注意点

神戸旧居留地91番館は三宮と元町の間に広がる旧居留地の北東寄りに位置し、鉄道駅から徒歩で向かいやすい建物です。

周辺は碁盤目状の街路が整っていますが、同じような規模のオフィスビルが並び、町名と番地を使った建物名も多いため、初めて訪れる場合は江戸町91番地を地図へ登録しておくと安心です。

車での訪問では駐車設備の利用条件や空き状況が分からない場合があるため、建築散策や観光を目的とするなら公共交通機関と徒歩を組み合わせる方法が利用しやすいでしょう。

三宮駅から徒歩で向かう

神戸土地建物の物件情報では、JR三ノ宮駅、阪急神戸三宮駅、阪神神戸三宮駅から徒歩約8分が目安として案内されています。

三宮駅からは南側へ進み、フラワーロード周辺から市役所方面へ向かった後、旧居留地の街区へ入る経路が分かりやすく、東遊園地や市役所を目印にできます。

出発地点 特徴
JR三ノ宮駅 徒歩約8分が目安
阪急神戸三宮駅 各線から乗り換えやすい
阪神神戸三宮駅 地下経路を活用しやすい
三宮・花時計前駅 旧居留地北東部に近い
JR元町駅 旧居留地散策と組み合わせやすい

地下街から向かう場合は地上へ出る場所によって方向感覚を失いやすいため、神戸市役所、東遊園地、江戸町筋など、地上で確認しやすい目印を一つ決めておくと迷いにくくなります。

建物だけを見るなら短時間でも訪問できますが、旧居留地の街路や周辺建築と一緒に見る場合は、三宮駅から元町駅へ抜ける片道の散策ルートに組み込むと効率的です。

車利用は事前確認が必要

神戸旧居留地91番館には機械式駐車場が設けられていますが、一般の観光目的で常時自由に利用できる駐車場とは限らず、入居者や施設利用者向けの運用条件が設定される可能性があります。

機械式駐車場は車高、車幅、車長、重量などの制限があり、対応車種であっても営業時間、料金、入出庫方法を確認せずに向かうと利用できないことがあります。

  • 一般利用の可否を確認する
  • 営業時間を確認する
  • 車高や車幅の制限を見る
  • 入出庫口の位置を調べる
  • 周辺駐車場も候補にする
  • 路上での待機を避ける

旧居留地周辺には複数の時間貸し駐車場がありますが、平日の業務時間帯、休日の買い物時間帯、催事開催時には混雑しやすく、料金設定も場所によって異なります。

外観見学が主な目的であれば、駅から歩くほうが建物へ近づく過程や街並みの変化を楽しめるため、天候や同行者の状況に問題がなければ公共交通機関が適しています。

撮影マナーを守る

旧居留地は建築写真やウェディング撮影の場所として人気がありますが、道路や歩道は撮影専用空間ではなく、周辺で働く人、店舗利用者、車両が日常的に行き交っています。

神戸旧居留地の公式サイトでも、路上撮影が歩行者や車両の妨げになる事例について注意が示されており、撮影内容によっては道路使用許可や施設側の許可が必要になる場合があります。

個人で外観を撮影する場合も、歩道の中央で立ち止まらない、三脚を通路へ広げない、車道へ出ない、建物入口をふさがない、警備員や管理者の案内に従うといった基本的な配慮が欠かせません。

店舗のロゴ、ブランドの展示、オフィス内部、通行人が大きく写り込んだ写真を公開する際には、著作権、商標、肖像、プライバシーに関する問題が生じないかも考える必要があります。

撮りたい構図に人が入る場合は通行が途切れるまで待ち、長時間の場所取りを避けることで、建築を楽しむ人と街を日常的に利用する人の双方が快適に過ごせます。

周辺散策で旧居留地の魅力を深める

神戸旧居留地91番館だけを見て帰るよりも、周辺に残る近代建築、復元建築、現代建築、広場を歩いて比べると、旧居留地が一つの時代だけでつくられた街ではないことが分かります。

明治期の商館、昭和初期の銀行建築、震災後に再生された建物、現代のオフィスが同じ街区に存在しており、それぞれが異なる方法で神戸の国際性や都市活動を表現しています。

91番館を散策の起点にすると、三宮側の東遊園地から元町側の大丸神戸店周辺まで歩きながら、建物の年代、材料、用途、街路との関係を比較できます。

東遊園地から歩き始める

三宮駅方面から神戸旧居留地91番館へ向かう場合は、神戸市役所の南側に広がる東遊園地を散策の起点にすると、都心の緑と旧居留地の建物を無理なく組み合わせられます。

東遊園地は旧居留地の東側に位置する都市公園であり、開放的な広場や樹木のある空間から、建物が密集する街区へ移ることで、神戸都心部の空間構成を体感できます。

公園から西方向へ進むと江戸町周辺へ入り、91番館の明るい高層部が街路の間から見え始めるため、近づくにつれて外観の印象が変わる様子を観察できます。

天候が良い日は公園で休憩してから旧居留地へ向かい、91番館、神戸市立博物館、大丸神戸店周辺を経由して元町駅へ抜ける流れにすると、歩行距離と見どころのバランスを取りやすくなります。

夜間やイベント開催時は公園周辺の人通りや通行経路が変化する可能性があるため、現地の案内を確認し、無理に最短経路へこだわらず明るく歩きやすい道を選びましょう。

神戸市立博物館へ立ち寄る

旧居留地の歴史を体系的に知りたい人には、91番館から徒歩で移動できる神戸市立博物館を組み合わせる方法が向いています。

博物館は旧外国人居留地のほぼ中心に位置し、建物自体もかつて銀行として建てられた近代建築を活用しているため、展示内容と外観の両方から神戸の歴史へ触れられます。

比較点 91番館 神戸市立博物館
現在の用途 店舗・オフィス 博物館
建物の性格 2025年完成の新築 既存建築を活用
見学方法 外観中心 開館時は展示を観覧
注目点 歴史の現代的継承 建築と収蔵資料
街路との関係 角地を生かした曲面 正面性のある外観

新築によって記憶を継承した91番館と、既存建物を博物館として活用する施設を続けて見ることで、歴史的な建築を未来へつなぐ方法が一つではないことを具体的に理解できます。

展覧会の内容、開館時間、休館日、観覧料は変わるため、館内へ入る予定がある場合は、訪問前に神戸市立博物館の公式情報を確認してください。

近代建築を巡る

旧居留地には、旧居留地十五番館、旧居留地38番館、チャータードビル、商船三井ビルディングなど、年代や様式の異なる建築が点在しています。

すべてを詳しく見ようとすると時間がかかるため、最初は91番館から神戸市立博物館、大丸神戸店周辺へ向かう範囲に絞り、外壁の素材や窓の形を比べながら歩く方法がおすすめです。

  • 旧居留地十五番館
  • 神戸市立博物館
  • 旧居留地38番館
  • チャータードビル
  • 商船三井ビルディング
  • 大丸神戸店周辺
  • 東遊園地

明治期の洋風建築、昭和初期の銀行建築、現代の商業施設、新築オフィスを比較すると、柱や窓を使って格式を示す建物、石やタイルで重厚感を出す建物、ガラスで開放感をつくる建物の違いが見えてきます。

歴史的な建物の中には店舗やオフィスとして現役利用されているものもあるため、外観を見学する際は営業や業務を優先し、入口付近での長時間撮影や無断入館を避けましょう。

新旧の神戸をつなぐ91番館を歩いて確かめよう

まとめ
まとめ

神戸旧居留地91番館は、1951年に完成した旧神戸銀行協会ビルをそのまま保存した建物ではなく、その跡地に2025年4月に完成した店舗・オフィス複合の新築ビルです。

一方で、茶系タイルを用いた低層部、規則的な縦長窓、水平の張り出し、旧ビルの意匠を意識した入口などには、約70年間にわたって地元経済界を支えた場所の記憶を残そうとする考えが表れています。

見学時は観光館ではなく業務施設であることを理解し、公道から外観を眺めることを基本に、歩行者、入居企業、店舗利用者の妨げにならないよう配慮することが大切です。

三宮駅から徒歩で向かい、東遊園地、神戸市立博物館、旧居留地十五番館、旧居留地38番館などを巡れば、保存された建築、用途を変えて活用される建築、歴史を現代的に継承した建築の違いを一度の散策で比較できます。

低層部の陰影、高層部の軽やかさ、交差点に沿う曲面を現地で確かめながら、変わらない街並みだけでなく、時代に合わせて役割を更新する旧居留地の姿にも注目してみてください。

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