「神戸そごうは閉店したのか」「昔のそごう神戸店があった場所には、今は何があるのか」と気になって検索する人は少なくありません。
結論からいえば、三宮駅前で親しまれたそごう神戸店は2019年9月30日にそごうとしての営業を終え、同じ建物と所在地を引き継ぐ形で神戸阪急へ移行しました。
建物がなくなって別の商業施設が建ったわけではないため、久しぶりに三宮を訪れた人から見ると、店名や看板は変わっていても、かつて買い物をした場所そのものは残っていると感じられるでしょう。
ここでは、神戸そごうの現在、神戸阪急になった経緯、1933年から続く店舗の歴史、阪神・淡路大震災後の復興、売り場の変化、営業時間やアクセスまでを整理し、昔の記憶と現在の施設を結び付けながら紹介します。
神戸そごうの現在

一般に神戸そごうと呼ばれていた百貨店の正式な店名は「そごう神戸店」であり、現在は「神戸阪急」という名称で営業しています。
そごう神戸店の営業終了は、建物を取り壊して百貨店そのものを廃止する一般的な閉店とは異なり、運営会社と屋号を切り替えながら同じ場所で百貨店営業を継続する形でした。
現在の店舗を訪れる予定がある人は、古い地図や過去の記事に残る神戸そごうという表記ではなく、神戸阪急の公式情報を確認することが大切です。
現在の名称は神戸阪急
神戸そごうがあった場所では、2026年6月時点も阪急阪神百貨店が運営する神戸阪急が営業しており、そごうの名称を使った店舗は存在していません。
現在地でのそごう神戸店は1933年に開業し、長年にわたって三宮を代表する百貨店として営業しましたが、2019年9月30日をもってそごうとしての営業を終了しました。
その後は売り場の準備やシステムの切り替えなどを経て、2019年10月5日に神戸阪急として営業を開始したため、買い物の場が長期間空白になったわけではありません。
現在の商品、催事、ブランド、サービスを調べる場合は、過去のそごう神戸店のページではなく、神戸阪急の公式サイトを見ると最新情報を確認できます。
所在地は以前と同じ
現在の神戸阪急の住所は兵庫県神戸市中央区小野柄通8丁目1番8号であり、そごう神戸店が営業していた三宮駅前の所在地と同じです。
JR三ノ宮駅の南東側、阪神神戸三宮駅に近い場所に建つため、かつて神戸そごうへ通っていた人であれば、駅からの道順にも見覚えを感じやすいでしょう。
新しい場所へ百貨店が移転したのではなく、建物や売り場を活用しながら屋号を変更したため、「神戸そごうの跡地」と「神戸阪急」は基本的に同じ場所を指します。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧店名 | そごう神戸店 |
| 現在の店名 | 神戸阪急 |
| 住所 | 神戸市中央区小野柄通8丁目1番8号 |
| 最寄り | 三宮エリア各駅 |
| 代表電話 | 078-221-4181 |
地図アプリで探す際は神戸阪急と入力し、古い店舗情報に表示されるそごう神戸店の営業時間やテナント情報をそのまま利用しないようにしてください。
建物を失った閉店ではない
そごう神戸店の営業終了を知った人の中には、建物が解体されて別の施設へ建て替えられたと考える人もいますが、実際には同じ建物を基盤として神戸阪急が営業を引き継いでいます。
この点は、地方や郊外にあった百貨店が完全閉店し、その後に建物も撤去される事例とは大きく異なり、三宮における百貨店機能は継続されました。
屋上から地下食品売り場まで昔とまったく同じ状態が保存されているわけではなく、売り場構成、内装、ブランド、サービス、カード制度などは段階的に阪急百貨店の方式へ変わっています。
そのため、現在の施設は「昔のそごうが名称だけ変わった店」と単純化するより、歴史的な場所と建物を受け継ぎながら、運営方針や売り場を新しくした百貨店と捉えるのが適切です。
2017年に運営主体が変わった
店名が神戸阪急へ変わる約2年前の2017年10月1日、そごう神戸店の事業は、そごう・西武側からエイチ・ツー・オーリテイリング側へ承継されました。
エイチ・ツー・オーリテイリングは阪急阪神百貨店を傘下に持つ企業であり、この事業承継によって、店名がそごう神戸店のままでも運営上は阪急阪神百貨店グループの店舗となりました。
2017年10月から2019年9月までの約2年間は、運営する企業グループと店頭に掲げられたそごうの屋号が一致しない移行期間だったため、店名変更が突然行われたように見えても、実際には準備期間が設けられていました。
企業としての承継日、屋号の変更日、神戸阪急の営業開始日はそれぞれ異なるため、歴史を調べる際は一つの日付だけで判断せず、段階的な移行だったことを理解しておく必要があります。
2019年に屋号が変更された
エイチ・ツー・オーリテイリングの企業沿革では、2019年10月1日にそごう神戸店が神戸阪急へ屋号を変更したことが記録されています。
店舗としては2019年9月30日にそごう神戸店の営業を終え、準備期間を挟んだ2019年10月5日に神戸阪急として営業を始めたため、資料によって10月1日と10月5日の二つの日付が登場します。
10月1日は企業上の名称変更日として、10月5日は来店客を迎えた新店舗の営業開始日として見ると、日付が異なる理由を理解しやすくなります。
| 年月日 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2017年10月1日 | 店舗事業を承継 |
| 2019年9月30日 | そごうとして営業終了 |
| 2019年10月1日 | 神戸阪急へ屋号変更 |
| 2019年10月5日 | 神戸阪急が営業開始 |
閉店日だけを見ると百貨店が消えたように感じられますが、数日後には新しい屋号で営業が始まっており、三宮駅前の商業拠点としての役割は受け継がれました。
そごうのカードは引き継がれていない
建物や所在地が引き継がれていても、ポイントカード、クレジットカード、商品券、友の会、優待制度などが同じ条件で継続されたとは限りません。
そごう神戸店から神戸阪急への変更時には、そごう・西武側のポイント制度やカードサービスから、阪急阪神百貨店側のサービスへ切り替えが行われました。
昔のそごうカード、ミレニアムカード、そごうの商品券などを現在の神戸阪急で利用したい場合は、カードや券面の種類によって扱いが異なる可能性があるため、利用前に店舗へ確認するのが安全です。
現在はペルソナカードやSTACIAカードなど阪急阪神百貨店に関連するサービスがありますが、対象売り場や専門店によってポイント付与、優待、支払い方法が異なる場合があります。
特に無印良品、ロフト、美容サービスなどの専門店では百貨店共通の制度と異なることがあるため、まとまった買い物をする人は現在の公式案内を基準にしてください。
古い店舗情報には注意が必要
神戸そごうという名称で検索すると、営業当時のブランド一覧、飲食店の口コミ、フロア案内、求人情報、電話帳ページなどが現在も検索結果に表示されることがあります。
過去の情報には当時を知る資料として価値がありますが、掲載されている店が神戸阪急でも営業を続けているとは限らず、フロアや営業時間も変更されている可能性があります。
- 掲載日と更新日を確認する
- 現在の店名を確認する
- 公式フロアガイドを優先する
- ブランド名でも再検索する
- 営業時間は訪問日に確認する
飲食店やブランドを目的に訪れる場合は、過去の口コミだけで判断せず、神戸阪急のブランド一覧や各店舗の公式サイトを併用すると、閉店済みの売り場へ向かう失敗を避けられます。
現在も三宮を代表する百貨店
神戸阪急は屋号変更後も、食品、化粧品、ファッション、生活雑貨、贈答品、催事などを扱う都市型百貨店として、三宮駅前で営業を続けています。
2022年3月から約1年半をかけて大規模な改装が進められ、2023年10月11日には約20年ぶりとされる全館リニューアルを完了しました。
リニューアルではラグジュアリーブランド、モードファッション、化粧品、服飾雑貨などが強化される一方、神戸らしい暮らしや地域とのつながりを提案する売り場づくりも進められました。
昔のそごう神戸店を懐かしむ人にとっては外観や館内の位置関係に記憶が重なる場所であり、若い世代にとっては新しい神戸阪急として利用する商業施設になっています。
過去と現在のどちらか一方だけでなく、長く使われてきた百貨店の場所が時代に合わせて更新されている点に、現在の神戸阪急の特徴があります。
神戸そごうが歩んだ歴史

神戸そごうの歴史を理解するには、2019年の屋号変更だけでなく、三宮駅前へ進出した昭和初期から現在までの流れを見る必要があります。
そごう神戸店は鉄道駅と結び付いた百貨店として発展し、戦後の都市成長、消費生活の変化、阪神・淡路大震災、百貨店業界の再編を経験しました。
長年利用してきた人にとって店名変更が大きな出来事だったのは、単なる買い物場所ではなく、神戸の歴史や家族の記憶と重なる存在だったからです。
神戸での始まり
そごうの神戸での歩みは明治期の元町へさかのぼりますが、現在の神戸阪急につながる三宮駅前の店舗は1933年10月1日に開業しました。
当時は阪神電鉄が地下線で三宮へ乗り入れ、駅と一体になった三宮阪神ビルが整備された時期であり、そごう神戸店はターミナルビルの主要テナントとして営業を始めました。
鉄道を降りてすぐに買い物ができる立地は、郊外から三宮へ人を集めるうえで大きな強みとなり、駅前百貨店の発展と三宮の商業中心地化を同時に支えました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 明治期 | 元町で神戸進出 |
| 1933年 | 三宮駅前で開業 |
| 戦後 | 店舗規模を拡大 |
| 1995年 | 震災で本館が被災 |
| 2019年 | 神戸阪急へ移行 |
兵庫県のヒョーゴアーカイブスにも、1933年に阪神三宮駅のターミナルビルで開業し、現在は神戸阪急として営業していることが記録されています。
三宮の発展を支えた時代
戦後の人口増加や経済成長に伴って百貨店の利用者が増えると、そごう神戸店は衣料品、食品、家具、家庭用品、贈答品、文化催事まで幅広く扱う大型店として存在感を高めました。
家族で休日に出掛ける場所、進学や就職の衣類をそろえる場所、お中元やお歳暮を申し込む場所として利用され、日常の買い物より少し特別な消費を担う店舗になりました。
- 家族での買い物
- 入学や就職の準備
- 中元や歳暮の贈答
- 物産展などの催事
- 待ち合わせや食事
三宮駅前という立地から神戸市民だけでなく阪神間や兵庫県内各地からも利用され、店の包装紙や紙袋を持ち帰ること自体に百貨店らしい特別感を覚えた人もいました。
こうした生活との結び付きが積み重なったことで、屋号が変わった後も神戸そごうという呼び方が地域の記憶に残っています。
震災からの全面再開
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、そごう神戸店の本館が大きな被害を受け、通常どおりの全館営業を続けることが困難になりました。
同年4月には新館や地下食品売り場などで部分的に営業を再開し、復旧工事を進めながら三宮に買い物の場と雇用を取り戻す役割を果たしました。
1996年4月28日には約1年3カ月ぶりに全面再開し、外壁をガラス張りにするなど建物の印象も変わったため、復興へ進む三宮を象徴する出来事の一つになりました。
震災前と完全に同じ建物へ戻したのではなく、損傷部分への対応や売り場再編を行いながら営業を再構築した経験は、後の改装や屋号変更とは異なる大きな転換点でした。
神戸そごうが強く記憶される背景には、華やかな百貨店としての姿だけでなく、被災した街とともに営業を取り戻した復興の記憶も含まれています。
神戸阪急で変わった売り場

そごう神戸店から神戸阪急へ変わった直後は、建物や基本的な売り場を活用しながらの営業でしたが、その後は段階的な改装によって店舗の方向性が明確になりました。
特に2023年の全館リニューアルでは、都市型百貨店としての品ぞろえと、神戸の地域性を意識したライフスタイル提案の両方が強化されています。
昔のフロア構成を記憶している人は、目的の売り場が移動していることもあるため、現在の案内図を確認してから館内を回ると効率的です。
開業当初の変化
2019年10月の神戸阪急開業時には、食品売り場、催事場、館内の交流スペースなどが整備され、阪急百貨店らしい商品や催事を導入する取り組みが進められました。
屋号だけを変更するのではなく、神戸や兵庫の食、地域で親しまれる商品、来店客が滞在しやすい空間を意識し、既存客を引き継ぎながら新しい印象をつくることが重視されました。
- 食品売り場の充実
- 催事スペースの整備
- 地域商品の発信
- 館内サービスの変更
- 阪急ブランドの導入
一方で、そごう時代から営業を続けた専門店やブランドもあり、すべての売り場が開業日に一斉に入れ替わったわけではありません。
現在はその後の改装や店舗入れ替えも進んでいるため、2019年当時の開業記事に掲載された店が今もあるとは限らない点に注意が必要です。
2023年の全館改装
神戸阪急は2022年3月から約1年半にわたって改装を行い、2023年10月11日に全館リニューアルオープンしました。
改装対象は全館の約90%とされ、そごう神戸店時代を含めて約20年ぶりの大規模な全館リモデルとして実施されました。
下層階ではラグジュアリーブランド、モードファッション、化粧品、服飾雑貨などが強化され、百貨店で上質な商品を選びたい利用者の需要に対応しています。
| 強化分野 | 主な特徴 |
|---|---|
| ラグジュアリー | ブランドを拡充 |
| モード | 衣食住を横断 |
| ビューティー | 化粧品や美容を強化 |
| 地域発信 | 神戸らしい暮らしを提案 |
| 催事 | 体験や交流を重視 |
建物の歴史を残しながら現在の百貨店に求められる機能を加えたことで、昔のそごうを知る人にも、初めて訪れる人にも利用目的を見つけやすい施設へ変化しました。
現在の神戸阪急が向く人
現在の神戸阪急は、駅に近い場所で食品、化粧品、衣料品、生活雑貨、贈答品を一度に見たい人に向いています。
特に誕生日や記念日の贈り物、取引先への手土産、季節のギフトなど、品質や包装、接客を含めて商品を選びたい場面では百貨店の利点を感じやすいでしょう。
一方で、そごう時代の特定の売り場や昔の雰囲気だけを期待して訪れると、ブランド構成や内装が大きく変わっているため、記憶との差に戸惑う可能性があります。
懐かしい建物を訪ねる場合でも、現在の売り場や催事を楽しむ意識を持つと、過去を振り返るだけでなく、三宮の変化を体感する機会になります。
短時間で目的の商品を探したい人は事前にフロアガイドを確認し、ゆっくり過ごしたい人は催事、カフェ、地域をテーマにした売り場も含めて回るのがおすすめです。
神戸そごうの場所へ行く方法

旧そごう神戸店の場所にある神戸阪急は、JR、阪神、阪急、地下鉄、ポートライナーが集まる三宮エリアに位置しています。
利用する路線によって駅名や出口が異なりますが、阪神神戸三宮駅や地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅からは比較的近く、雨天時にも移動しやすい立地です。
営業時間や駐車場の条件は変更される場合があるため、特に催事初日、休日、年末年始に訪れる際は公式情報を確認してください。
鉄道からのアクセス
神戸阪急の公式案内では、阪神神戸三宮駅から徒歩約3分、JR三ノ宮駅と阪急神戸三宮駅から徒歩約5分とされています。
神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅からは徒歩約3分、西神・山手線三宮駅とポートライナー三宮駅からは徒歩約7分が目安です。
- 阪神神戸三宮駅から約3分
- JR三ノ宮駅から約5分
- 阪急神戸三宮駅から約5分
- 地下鉄三宮駅から約7分
- ポートライナー三宮駅から約7分
三宮には似た名称の駅と複数の改札があるため、初めて訪れる人は小野柄通、フラワーロード東側、神戸阪急方面の案内表示を目印にすると迷いにくくなります。
昔の記憶を頼りに歩く場合も、周辺の駅ビルや通路が再整備されているため、現在の構内表示に従うほうが確実です。
営業時間を確認する
2026年6月時点で神戸阪急の公式サイトに掲載されている通常営業時間は、全館午前10時から午後8時までです。
本館9階のギフトサロンと商品券売り場は午後7時までとなっており、レストラン、カフェ、専門店では営業時間が異なる場合があります。
| 施設 | 通常の案内 |
|---|---|
| 全館 | 10時から20時 |
| ギフトサロン | 10時から19時 |
| 商品券売り場 | 10時から19時 |
| 飲食店 | 店舗ごとに異なる |
| 専門店 | 店舗ごとに異なる |
催事最終日は会場だけ早く終了することがあり、棚卸し、設備点検、年末年始などには全館の営業時間が変更される場合もあります。
目的のブランドや飲食店が決まっている場合は、百貨店全体の営業時間だけでなく、その店舗の個別案内まで確認してから出掛けると安心です。
車で訪れる際の注意
神戸阪急には契約駐車場が用意されていますが、建物に隣接する一つの専用駐車場だけを利用する方式ではなく、周辺の複数施設を利用する形です。
公式案内では、くじらの駐車場、アイング三宮パーキング、磯上モータープール、神戸市立三宮駐車場などが契約駐車場として掲載されています。
2026年6月時点では、当日に税込3000円以上購入すると基本の駐車サービスを受けられ、対象カードの保有者には条件に応じた追加サービスがあります。
金券類など一部の購入は対象外となる場合があり、駐車券、レシート、対象カードをサービスカウンターへ提示する手続きも必要です。
土日祝日や大型催事の開催日は周辺道路と駐車場が混雑しやすいため、買い物の時間が限られている人や運転に慣れていない人は公共交通機関の利用も検討してください。
神戸そごうの記憶が残る理由

神戸阪急へ変わって年月が経過しても、旧店名である神戸そごうやそごう神戸店を使って場所を説明する人はいます。
店名が記憶に残るのは、約86年にわたって現在地で営業し、買い物、贈答、食事、待ち合わせ、家族行事など幅広い場面で利用されてきたためです。
百貨店の変化をたどることは、店舗だけでなく、三宮の街並みや人々の消費行動がどのように変わったかを知ることにもつながります。
三宮の目印だった
そごう神戸店は複数の鉄道路線が集まる三宮駅前にあり、大きな建物と看板が目に入りやすかったため、買い物をしない人にとっても街の目印になっていました。
友人との待ち合わせ、路線バスへの乗り換え、近隣施設への道案内では、「そごうの前」「そごう側の出口」といった表現が通じやすく、店名が場所の呼び名として定着しました。
- 駅前の待ち合わせ場所
- バス乗り場の目印
- 三宮南側の案内基準
- 買い物ルートの起点
- 街並みを象徴する看板
屋号が神戸阪急へ変わった後も、長年使ってきた呼び方がすぐに消えるわけではなく、世代や居住歴によって現在も旧店名が使われています。
古い呼び方を知らない人へ道を説明するときは、「昔のそごう、現在の神戸阪急」と補足すると、過去の記憶と現在の地図を結び付けやすくなります。
家族の思い出と結び付く
百貨店は商品を購入する場所であると同時に、入学、卒業、成人、就職、結婚、出産など、家族の節目に必要な品を選ぶ場所でもありました。
子どもの頃に屋上や食堂へ連れて行ってもらった記憶、地下で菓子を買った記憶、催事場の物産展を訪れた記憶など、利用者ごとに異なる体験が店名に重なっています。
包装紙、紙袋、店内放送、エレベーター、ショーウインドーなども記憶を呼び起こす要素となり、屋号変更を企業上の出来事だけで割り切れない人もいます。
| 利用場面 | 残りやすい記憶 |
|---|---|
| 家族の買い物 | 休日の外出 |
| 贈答品 | 包装紙や紙袋 |
| 地下食品売り場 | 菓子や総菜 |
| 催事場 | 物産展や展示 |
| 震災後 | 営業再開の風景 |
現在の神戸阪急を訪れることは、昔と同じ状態を探す行為ではなく、思い出が残る場所で新しい百貨店の姿を見る機会だと考えることもできます。
旧店名で検索され続ける
神戸そごうという検索語には、現在の店舗名を知りたい人だけでなく、閉店日、歴史、震災時の被害、昔の写真、過去に入っていたブランドを調べたい人の意図も含まれています。
また、久しぶりに神戸へ行く人が記憶にある名称を入力したり、家族から聞いた店名をそのまま検索したりするため、正式名称が変わっても旧店名の需要は残ります。
検索結果には現在の神戸阪急と過去のそごう神戸店が混在するため、情報を利用する際は、歴史資料を探しているのか、現在の営業情報を知りたいのかを分けて考える必要があります。
歴史を調べる場合は兵庫県や神戸市、企業沿革、当時の報道を参考にし、現在の売り場や営業時間を調べる場合は神戸阪急の公式サイトを優先すると情報の取り違えを防げます。
旧店名が検索され続けること自体が、そごう神戸店が三宮の街と利用者の生活に深く根付いていたことを示しているといえるでしょう。
神戸そごうを知れば今の三宮が見える
神戸そごうと呼ばれたそごう神戸店は、2019年9月30日にそごうとしての営業を終了し、同じ所在地で2019年10月5日から神戸阪急として営業を続けています。
単純に百貨店が消滅したのではなく、2017年の事業承継、2019年の屋号変更、2023年の大規模改装を経て、建物と商業拠点としての役割を受け継ぎながら新しい店舗へ変化しました。
1933年の三宮駅前開業、戦後の成長、1995年の阪神・淡路大震災、1996年の全面再開という歴史を知ると、長年利用してきた人が現在も旧店名に親しみを感じる理由が見えてきます。
現在訪れる際は神戸阪急を目的地として検索し、営業時間、フロア、ブランド、駐車サービスなどは公式サイトの最新情報を確認することが大切です。
懐かしいそごうの記憶と、現在の神戸阪急が提案する新しい売り場の両方に目を向ければ、一つの百貨店の変化を通して、三宮という街が時代に合わせて更新されてきた歩みを感じられるでしょう。


